10.任意売却不動産・物件引渡し日(決済日)当日、午後_決済 ←前へ
決済場所であった銀行応接室に、家主、不動産仲介業者、買主、銀行融資係が残りました。
まずは、不動産仲介業者から家主へ大人な言葉遣いではあるものの約束を守ってくれなかった(当該物件から私物を完全撤去してくれなかった事をはじめ、細かなこと)をとりあげ、苛立ちが隠せない様子。家主は平謝り。
しかし、家主は仕事が忙しく私物撤去作業ができるのは夜になるとの説明。
買主(私)は、『特に問題ありませんよと言いました。一番困るのは、不動産仲介業者の営業さんですよ。家主さんが、当該物件から私物を完全撤去しないと不動産仲介業者さんは買主からの報酬は0円ですし、私物撤去作業は、家主・不動産仲介業者責任で行う。また、不動産仲介業者の営業さんはこの街から出ることは許されない約束のもとに決済をしています。』
不動産仲介業者さんは、『今夜じゃ困るんです。』と主張。
でも家主さんは、『今日の午後は職員が少なく私が働かないといけない。なので今日の午後ではなくて今夜、私物撤去作業を行いたい。』と主張。
不動産仲介業者さんは、『昨日の夜にも私手伝ったじゃないですか』と苛立ちが限界ようです。『今夜作業するって言ったってもうあなたのお家ではないんですよ。これ以上私が何かやるのであれば日当を貰わないといけない。』
銀行融資係が、『10分後にこの応接室を使用しますのでよろしくお願いいたします。』
買主は、家主は当てにならないので、不動産仲介業者の営業さんにお腹もすきましたから一時間後に当該物件でお待ちしております。とだけ伝え昼ごはんに行きました。
昼ごはんを食べて、DIYショップに行って軍手、長靴、ゴミ袋、雑巾、洗剤、バケツ、ほうきを買って来ました。当該任意売却物件=我が家(マイホーム)に到着すると、すでに、不動産仲介業者さんがゴミ袋と軍手を持参して内容物除去作業を行っていました。
『前家主さんは、屋内残存物はどうなっても良いとの事です。欲しいものがあれば差し上げます。いらない物は、前家主の契約駐車場に一時搬出する事になりました。』と報告を受けました。
不動産業者さんは、内容物除去作業に徹しているので掃除まではしてくれませんので私は掃除に徹していました。
また、事前に電気、水道、電話の使用開始を連絡していたので、電力会社、水道局、電話会社の対応に追われました。
不動産業者さんが内容物撤去作業開始から2時間30分後、売主さんの私物を撤去することが出来ましたと話しかけられました。
屋内をチェックしていたら屋根裏部屋にベットを発見しました。さすがに、不動産仲介業者さん一人では下ろせないので協力して駐車場に搬出しました。
何だかんだで、完全に引渡しが完了できました。
買主(私)は、不動産仲介業者さんに、仲介手数料を現金で支払いしました。不動産仲介業者さんは、今回の不手際を詫びながら何度も頭を下げながら帰っていきました。
予期せぬ出来事が発生します。そのときに必要なのが、家主、不動産仲介業者など様々な関係者の信頼とその裏づけです。
今回の事例では、家主さんが当てになりませんが、買主も私物残存しながらの決済というリスクを負いましたが、不動産仲介業者の営業さんが他のリスクを一手に引き受けてくれました。可能な限りリスクヘッジしたら、相手が騙しのプロ(詐欺師)でない事を、祈りましょう。
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