9.任意売却不動産・物件引渡し日(決済日)当日、午前 ←前へ
決済直前になっても、当該任意売却物件から引越しを終えない家主。何とか決済をしたい不動産仲介業者。家主私物がある状態では決済をしたくない買主というトラブル状況。
双方の主張の落とし所として、不動産仲介業者の報酬である仲介手数料を支払わない状態で、予定通り決済を行う。家主は当該物件内の残存私物は、どうなっても良い(財産権などの侵害を訴えない)。残存私物は不動産仲介業者の責任で片付ける。当該物件から私物を完全撤去してから不動産仲介業者に仲介手数料を支払うという手順と、不動産仲介業者の営業さんは、完全撤去しなければこの街から出る事は出来ないという約束をしました。
司法書士は、自分で選択したため、司法書士と不動産仲介業者との繋がりがないため、登記だけはできると見込みもあり、この状況で決済・引渡しを行うという落とし所にしました。
(*↓記載の参考写真は引渡し後の写真です。残渣は売主さんが所有権放棄されました。)予定時刻より5分送れて銀行に到着。銀行職員に応接室に通されました。売主、買主、不動産仲介業者、第一抵当権設定者、第2抵当権設定者、司法書士、銀行融資係が揃い名刺交換もそこそこに、決済が始まりました。
銀行融資係からは、融資額の1000万円と通帳を渡されました。住宅ローン融資金額の1000万円の入金が記帳され、今山済みにされた分の現金1000万円分の払い戻しの記帳がされていました。さらに住宅ローンを借りるための諸費用(不動産担保保証料など)が引き落としの記帳を確認しました。
まずは、当該物件の販売金額1100万円の支払いから始めました。すでに手付金100万円を支払っていますので1000万円の支払いです。これは、売主(家主)さんへ買主から支払います。領収書を貰いました。
と言う流れで、金額の支払い・決済(引渡し?)が終了しました。
決済が終了したら抵当権設定者は帰っていきました。司法書士は、これから登記しに行きますとの事、登記の書類(権利書など)は出来上がり次第、ご自宅にお持ちいたしますと去って行きました。
後は、家主、不動産仲介業者、買主、銀行融資係が残りました。
前述の通り居住中の任意売却物件だと、一般の中古不動産よりも難儀な部分が多いです。しかし、この部分は不動産販売価格に反映されているものが多いです。居住権は以外に強いので、住み続けられると厄介です。家主さんが引っ越す意思があるかどうか、口先だけでそういっているのかどうか見極める必要があります。
次へ→11.任意売却不動産・物件引渡し日(決済日)当日、午後_決済後
Copyright (c)2010 atathome.net All Rights Reserved.