家の中では、脂・油汚れが中心的存在です。キッチンでの料理油・肉汁・皮脂など…
脂・油汚れは、水拭きしても水を撥ねて汚れが落ちません。
そこで、界面活性剤を使用します。水と脂・油がなじみやすくなり、脂・油汚れが落ちやすくなります。
前述の通り、脂・油汚れは酸性なのでアルカリ性洗剤(洗浄用の重曹・ワイドマジックリン)を使用するのがよいです。
(市販されている洗剤のほとんどに界面活性剤が含まれています。洗剤の成分表を見てみましょう。)
しかし、脂・油汚れは、界面活性剤では落ちきらない油汚れもあります。
その時は、油は油で落とします。
例えば、木目模様のプリント合板に、油性マジックでの落書き。
オレンジオイル(リモネンと呼ばれる天然油)で拭き取ることである程度汚れを落とせます。(剥離剤系のオレンジオイルは、汚れを落とす能力が高いです。)
シンナー、除光液、エタノールで擦り落とすのが王道ですが、有機溶剤では、下地のプリント柄を溶かしてしまう事を覚悟で挑む必要があります。
シンナーや除光液といっても、成分が重要で、水に溶ける水溶性・水に溶けない非水溶性を考えます。パラキシレンは水に溶けますが、トルエンは水に溶けません。また、エタノールは水に溶けます。
汚れを落としたとしても、洗浄油がしっかり拭き取れず。下地を痛めたり、臭いが残ったりします。(水溶性を選ぶと良いかもしれません。)
使っている洗浄油が下地へどれだけ影響を与えるか考える必要があります。
*豆知識として、手に付いた灯油を洗い落とすには、サラダ油で軽く手になじませて、食器用洗剤で洗い落とすと良いそうです。お試しください
Copyright (c)2010 atathome.net All Rights Reserved.